お尻から太ももに『シビれ』があり、坐骨神経痛だと診断され、整体に通っていましたが。。

ある患者様が来院3ヶ月前にギックリ腰になってしまい、それが治ったあたりから太ももの後ろ側が『シビれ』を感じるようになってしまった方。ギックリ腰の後遺症で、慢性腰痛に移行してしまい、整骨院やマッサージに通っていたそうです。慢性腰痛はなんとなくコントロール出来ていたのですが、趣味の筋トレを再開し、トレーニングをしているうちにまた痛めてしまいました。今回の場合は整骨院やマッサージでは効果がなく、鍼でもしてみようかと言う同機で御来院頂きました。このような時系列で坐骨神経痛を発症してしまう事は、実は珍しくありません。

そもそも、坐骨神経痛とは何か?です。腰やお尻の中心部くらいから太ももの裏側やふくらはぎにかけて、放射状に広がる痛みの事を言います。これは、坐骨神経が通っているラインに痛みが走っていると言う事です。この痛みは、よく片側に現れます。両側と言うのは珍しいケースです。また患部に力が入りにくくなり、感覚が鈍く痺れているような感覚になることがあります。酷くなると、寝ていても痛くて目が覚めてしまいますし、寝返りも痛いし、落ち着くポイントがない状態になってしまいます。

坐骨神経痛は、神経が痛んでいて悪さをしているのではなく、神経を刺激する何かが原因である事が、経験上ほとんどです。そういった、神経を刺激しやすい部位は大きく分けて2箇所あります。それが梨状筋と、大腰筋です。ハリナビスでは、この2点の部位を細かく観察して調べていきます。

①梨状筋

坐骨神経の原因は、梨状筋である

この梨状筋は、骨盤と大腿骨(ももの骨)をつなぐ筋肉の一つです。この筋肉は、骨盤の梨状筋孔を通り、坐骨神経の近くを走行します。図で見えるように、乗り掛かっているというか、挟み込んでいるように見えると思います。この梨状筋の仕事は、大腿骨を外側に回す、ひねるような動き、更に股関を外側に広げる動きです。また、および骨盤の安定性を提供すると言う重要な役割もになっています。このような動きの時に、梨状筋はよく働きます。現代の仕事のスタイルのように、長時間座っての作業が多い場合には、この梨状筋が坐骨神経を圧迫し、痛みを引き起こすことが多いです

梨状筋の動きを確認

ご自身でケアする場合には、ストレッチが手軽です。梨状筋を伸ばすためのストレッチは、仰向けに寝て、片方の足を膝を曲げた状態で反対側の脚を軽く引き寄せます。その後、曲げた足を反対側に向けて身体を傾けるようにします。この時、伸ばしたい梨状筋の側の臀部が地面についたままになるように意識します。あぐらをかくような姿勢でも応用できます。ストレッチは、自分が気持ち良く感じる所で止めるのが一番良いです。ストレッチにより、筋肉が急激な伸展や急な収縮によって、過度に引っ張られたり損傷を受けたりすることで肉離れを起こす可能性があります。お風呂上がりや、温泉施設でストレッチをすると、気持ち良く伸びると思います。是非やってみて下さい。

梨状筋を鍛えるのも、有効な予防法です。トレーニングする事によって血流が増加し、酸素や栄養が供給されます。トレーニングを継続する事によって血流が増加している状態が維持出来ます。血流量が増えると、凝りにくくなります。筋肉自体も支える力がありますので、疲れにくくなります。

②腸腰筋、多列筋

この部位に凝りができている場合が、一番厄介です。腸腰筋は体の深層に位置しており、内側から見ると、他の筋肉や臓器の下に位置しています。この筋肉は腰椎と大腿骨をつなぐため、身体の表面に近い位置には見えません。腸腰筋は腰椎から始まり、骨盤の内側を通過して大腿骨に向かって走っています。そのため、腸腰筋は腰の深い部分から骨盤の奥深くまで伸びており、体の奥深い部位に位置しているため、外部からは直接観察することはできません。

大腰筋はこの位置にあり、ここが凝ると、神経の根本を圧迫します。まるで、ヘルニアのような症状になります。椎間板が神経を圧迫している重度のヘルニアだと、下半身の麻痺が起こる事があり、その際には筋肉に全く力が入らずに立つ事も難しいです。筋肉を動かそうとしても動かない状態です。しかし、そうではない場合は、この大腰筋の凝りが悪さをしている事が90%くらいではないかと思います。大腰筋が凝ると、坐骨神経痛の症状、ギックリ腰の後の重だるさ、長年の慢性腰痛など、腰痛の中でも結構な重い症状を感じます。腰の牽引や、ストレッチ、もちろんマッサージでは、この凝りは取り切れません。ここに凝りが生じると、自己再生する事はほとんどありません。動きにダイナミックさが無く、内臓に圧迫されていて血流が悪くなりやすい部位だからです。こうなってしまった場合には、治療が必要です。

大腰筋と言う筋肉の性質上、腰椎を固定しているような働き方をしています。本来であれば腹筋もこの仕事をしていて、前後でコルセットのような役割ができるのに、大腰筋しか使えていない場合が多いです。腰痛の方に腹筋トレーニングがお勧めされるのは、そう言った理由からです。腹筋に力が入ると言う事を身体に覚え込ませて、腹筋で腰を支える事を目標にトレーニングする事が大切です。

鍼治療に関しては、ご覧の通り、大腰筋はかなり深い位置にあります。前から鍼を刺す事は、臓器があるので出来ません。なので、背骨側から鍼を刺す事しか出来ないのです。これにはかなりの技術が必要になります。腰椎と腰椎の間に鍼を通して、その奥を刺激する必要があるからです。治療し慣れていないと、中々的確に刺す事はできません。ポイントにしっかり当たれば、効果は的面です。

ご自身の腰痛や、坐骨神経痛に当てはまる場所はございましたか?個人的には、長時間座ってお仕事をされている方は『大腰筋からの坐骨神経痛』、身体を動かしたり、様々な体勢でお仕事をされてる方は『梨状筋からの坐骨神経痛』、慢性腰痛から移行している『複合型』の3つに分類されると思います。この辺りの見極めが、坐骨神経痛に対する治療では大切だと感じます。日常生活の動作や、痛みが出る時間帯や姿勢も、詳しくお聞かせください。プラスアルファで治療することで、効果も違ってきます。

お困り方は、是非一度ご来院下さい。

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