最近、食いしばりが気になります。。

顎関節痛による鍼治療

顎の関節痛や顎関節症(TMJ症候群)は、顎関節周囲の組織や筋肉に起因する痛みや不快感を指します。コロナ以降、マスク生活が始まった頃から一般的になってきた気がします。もしご自身が顎関節症かなと思ったら、以下の事を確認してみて下さい。

①物を噛む時に痛みが生じる

②口を開けた時に、指が縦に3本入らない

③コキコキ音がなる

これらの症状がある場合は、顎関節症の可能性が高い、もしくは予備軍です。治療対象になります。

このような顎関節症の原因は一体何なのでしょうか?顎関節とは、どんな構造かを見ていきます。

顎関節は、下顎の骨と頭蓋骨の一部である側頭骨の間の関節です。これは、口を開け閉めし、噛んだり声を出すといった動作に関与しています。上の画像の赤丸で囲っている部位はクッションになっていて、骨と骨が直接擦れる事を防いでいます。また、この辺りを固定する為の靭帯もあり、筋肉と靭帯でしっかりと固定しつつ動かしている関節です。

下の図の、『咬筋』と『側頭筋』がありますが、この二つが口を開けたり閉じたりするメインの筋肉です。ここが硬くなるとクッション部分が常に圧迫を受けていて、動きがスムーズで無くなったり、痛みを生じたりする事があります。口腔外科のテキストでも、顎関節の治療は、マウスピースでの保存療法や、マッサージやほぐし、鍼灸施術を受けて筋肉を柔らかくしておく事と記載があります。

【マウスピースのすすめ】

最近では、マウスピースを使用している方も多いように感じます。歯列矯正や、肩凝りの治療で使用なさっている方がほとんどです。マウスピースは、顎や顔の筋肉、顎関節を保護し、怪我や打撲による損傷を軽減します。例えば、寝ている時の枕の位置によって左右上下に動く顎関節を、同じ位置で固定してくれる役割があります。睡眠時でも、顎の位置が一定に保たれていることによって、左右のバランスが崩れるのを防ぐと言う働きがあります。もともとマウスピースは、アメリカの歯科医師が、ボクシングの選手の歯を守るためのツールとして最初に使用されたと言われていますが、現在ではもっと身近な存在になりました。

マウスピースの効果は、呼吸にも影響があります。一部の人は寝ている間に気道が一時的に狭くなることがあります。睡眠時に舌が後方に落ちてしまい、気道が狭くなることが原因です。マウスピースは、特に下顎を前方に押し出すことで、舌の位置を保持し、閉塞を軽減します。それにより通気性が改善され、気道の確保を促進します。呼吸に関しては、また別のブログでご紹介したいと思います。

顎関節症に有効なマウスピースですが、無理に噛んでいたり、歪んでいたりすると、マウスピースに穴が開く可能性があります。噛み締めが強い場合や、マウスピースが正確にフィットしていない場合に多くみられます。

また、食いしばりは一種のストレス発散の一つとして機能することがあります。人はストレスを感じると、それを身体的に表現することがあります。例えば、重い荷物を持つ時。重い荷物を持つと言うストレスを分散させるために、噛み締めてより力を出しやすくすると言う事があります。ストレスが持続すると、咀嚼筋が緊張しやすくなります。これにより、食いしばりの発生頻度が増加する可能性があります。身体的ストレス、精神的なストレス、どちらもダメージを受けながらも正常に活動するための、身体の機構です。このように考えると、食いしばりは、身体を守る防御反応の一部である事が言えます。食いしばりは、睡眠中に発生することもあります。睡眠時に心身がリラックスしにくい状態や、夢の中でのストレス反応が食いしばりを引き起こす要因となります

【ハリナビスの考え方と治療法】

顎関節症の治療には、筋肉を柔らかくすることが有効です。特に鍼灸では、関節周りの深い部位の悪さを解かすような事が出来ます。鍼灸を受け慣れている方は、鍼に通電してほぐすこともかなり有効です。

ハリナビスでは、噛み締めを3種類に分類しています。それによって、どの部位を治療するか、どこまでの範囲を治療するかを組み立てて行きます。

顎関節の動きは、上下だけではありません。左右、前後にも動きがあります。咬筋、側頭筋は治療のベースとなる筋肉ですので、そこの治療にプラスαが必要だと感じています。例えば、左右の動きを見てください。これは、矢印の方向に首を傾けている動作と同じに見えませんか?こういった場合、頑固な首凝りの原因は、噛み締めの場合があるという事が考えられます。もしくは、左右の顎関節症と同時に、首を痛めてしまう予備軍であることが言えるでしょう。と言う事は、治療の範囲は首筋や肩甲骨まで及ぶと言う見立てです。

余談ですが、この左右の噛み締めには『外側翼突筋』と『内側翼突筋』言う筋肉が大きく関わっています。は、顎関節周辺の咬筋の一部で、口を開けたり閉じたりするときに働きます。顎関節のインナーマッスルで、この筋肉だけは片方だけ動く事も出来ます。この筋肉が緊張し、凝りが出来ると、左右の動きによる顎関節症に分類されます。そこまで見極めて、初めて顎関節の治療判断ができます。

スマホ首、マスクによる閉塞感で、この3年ほど非常に増えた症状です。真剣に治療したい、治療院に通っていても中々改善しないとお困りの方は、ぜひ一度ご来院下さい。

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