肩関節の痛みの治療⑶

神戸三宮の鍼灸院ハリナビスで五十肩の鍼治療

とりあえず、今回で肩関節シリーズは一旦区切りを付けたいと思います。今回は、肩の前が痛い症状の解説になります。

本当によくあるのが、腕を前に上げると肩と腕の付け根が痛いと言う症状です。かなりひどい場合は、寝ていても痛みが走る場合です。良く痛くなる、『腕の付け根と肩の前、関節の中が痛い』というのは、

まさしくこの辺りを指すことが多いです。実はこの赤丸の部位には、様々な筋肉がくっついている部位です。肩の後ろ側の筋肉、鎖骨の下の胸の筋肉、肩甲骨の上に付いている筋肉などです。また、肩関節が外れないように固定している靭帯も多くあり、関節を滑らかに動かすためのクッションが入っていたりと、複雑な構造が多くあります。

上下の写真の赤丸で囲った範囲は、互いにリンクしています。下の写真は靭帯と関節と骨の構造だけの模型です。かなり複雑に入り組んでいますので、どの動きで違和感が出るか、痛みが出るかをかなり細かく観察する必要があります。少しでも見立てが間違っていると、治療効果はほとんどありません。

さらに、肩関節の前部分で注目しなければいけない部位があります。それは、『鎖骨』です。鎖骨も実は、外側お先端で肩関節の一端を担っている骨で、鎖骨の動きが悪くなると肩甲骨の動きにも影響が出てきます。鎖骨の動きが悪くなっている際には、首の筋肉の硬さが原因である事がほとんどです。鎖骨に付着している筋肉は、首の後ろ側の筋肉と、胸の筋肉とコラーゲンで連結していて、その辺りの筋肉も一緒に柔らかくしておくことがポイントになります。

関節の中が痛いと感じる時には、腕の筋肉に注目する事が大切です。肩の関節を形成している骨は、ゴツゴツとした突起が多く、靭帯やコラーゲンも非常に多いです。例えば、腕を上にあげる際には、腕の骨が上手く回転して肩の骨と腕の骨が、互いにぶつかり合わない様な動きの仕組みになっています。その際に腕の筋肉が硬くなっていると、腕の骨が上手く回転せずに、骨同士がぶつかってしまいます。関節の中が痛い場合には、この原因であることがほとんどです。

今回、3シリーズに分割して『肩関節』の説明をしていきました。原因を追求するには最低でもこれくらいの検査をして、どこが傷んでいるのかを見極めることが大切です。これに加えて、筋肉の硬さや凝りを探る技術、鍼を悪い部位、深さに当てる事が出来る技術が必要になります。お困りの方は、是非ご相談くださいませ!

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    最近、食いしばりが気になります。。

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