引き続き、肩関節の横側の痛みについてレポートしてまいります。・今回は、肩関節の横が痛くなる、痛めてしまった場合です。・肩関節の横に付いている筋肉は、『三角筋中部繊維』『棘上筋』の二つです。メインはこの二つが悪くなってしまっている場合があり、腕を真横に上げる動作の時に痛みがあります。この時にチェックすべき点と考え方がありますので、ご説明致します。
解剖学、運動学上、真横に腕を上げる時には、ある角度以上からは肩甲骨が上にスライドして、肩関節の可動域を助けています。腕を真横に上げた時に痛みが出る場合は、その角度によっては、肩甲骨の周りに付いている筋肉が、肩甲骨のスライドする動きを制限して痛みが出る事があります。
この場合の治療ポイントは、もちろん肩甲骨周りの筋肉になります。背中の筋肉は、首の付け根に付いている物もあります。
治療ポイントは、首にもあると言う事です。
また別のパターンがあり、腕周りの筋肉の硬さがある場合です。この時は、手首の位置や肘の角度にも注目する必要があります。腕の筋肉が硬くなっていて痛みが出る場合も、実はかなり多いです。腕を真横に上げてもらう際に、肘を曲げた状態で痛みが出るかどうか、手のひらが上を向いているか、下を向いているかなどの細かいチェックをハリナビスではしていきます。そう言った細かい情報の積み重ねが、正しく症状を判断するための鍵になります。肘を曲げた状態で痛みが出ない、手のひらも向きによって痛みが違うなどといった所見は、腕の筋肉が肩関節の詰まりを引き起こしている可能性が高いです。つまり、肩関節の周りの筋肉だけに注目していては、良くならないという事です。
腕を上げていると言う一見単純な動きですが、筋肉や関節はかなり繊細に動いています。それは、どの方向に動かしていても同じ事ですし、どの関節にも同じ事が言えます。ご自身の症状を詳しく知りたい、しっかり理解した上で治療をお受けになりたい方は、ぜひ一度ご来院ください。
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