治療家マンガ①『ブラックジャック』

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先日、久しぶりにマンガを読みました。手塚治虫さんのブラックジャックです。悪者や悪質なクレームや無理難題を押し付けてくる人からは莫大な手術費用を取り、子供や自分が思う正義の為なら破格の金額で依頼をうける、世界一の腕を持ったモグリのドクターのお話です。ほとんどのお話の中に『道徳的』な考えが含まれていて、大人が読んでも面白い事間違いなしです。悪者の中に正義を感じたり、ブラックジャックの思い遣りが患者の家族に伝わらなかったり、本当に色んな事を思わせてくれます。ブラックジャックの助手であるピノコも、愛情のあるキャラクターです。誰よりもブラックジャックのお世話になり迷惑をかけることも多いですが、数少ないブラックジャックの理解者です。

ある日の運動会。二人三脚のレースに出場していた運動音痴な親子がいました。レースは終わったにも関わらず懸命に走り切った親子に沢山の暖かい拍手が送られました。

数年後、当時少年だった息子はグレてしまい、素行の悪い連中と付き合うようになりました。その連中は世直しの為だと、法外な値段で手術をするブラックジャックに、1億円を払うように脅迫しました。ブラックジャックは相手にする事もなく無視していました。

一緒に二人三脚を走った父親は、息子の素行の悪さと生活態度に腹が立ち、ある晩、息子を殴りました。母親から落ち着くようにと言われ頭を冷やしましたが、モヤモヤした気持ちは消えませんでした。ある日、どこかに出かけていく息子の後をつけていきました。そんな息子に育てた覚えはないのにと、なんとも言い難い気持ちで一杯でした。

後をつけた甲斐があり、アジトを突き止める事が出来ました。しかし、息子の悪い仲間に捕まり気絶させられました。

連中はその日、ブラックジャックの家を爆発させる為に集まっていました。息子ももちろん、参加する予定でそこに集まっていました。方法は、車にお手製の爆弾を載せて突っ込むと言う仕掛けです。アジトを発見した父親も生かしておけないという事で、一緒に車に乗せようという事になりました。

一味はブラックジャックの家まで車を走らせ、準備し、いよいよ車がブラックジャックの家に向かって進みだしました。一旦は同意しましたが、やっぱりやりきれない気持ちだった息子が父親を助け出そうとして車に乗り込み、ブレーキを踏んだ瞬間に車は大爆発しました。

幸いブラックジャックの自宅の前だったのでブラックジャックが助け出し、緊急オペに入りました。ブレーキを踏んだ息子の足はボロボロになってしまっていました。父親は爆発の衝撃による脳塞栓になり、亡くなってしまいました。ブラックジャックは、亡くなった父親の足を息子に移植し、息子の手術は大成功しました。

息子の体力が回復し、お見舞いに来た母親に、息子が言いました。ブラックジャックの手術は法外な値段を言われると。ブラックジャックは、その通り、このオペは1億円だと言いました。しかし、君が1億円を帳消しにしてくれるならトントンだと言いました。ブラックジャックは、その息子が、自分を脅迫していたグループの一味だと知っていました。しかし息子は、法外な値段で大儲けしている限り、何度でも家に押しかけに行くと、譲りませんでした。

ブラックジャックは言いました。『ほぅ、その足でかね?』

その時息子は初めて、父親が亡くなってしまった事と、その父親の足が移植されていた事を知りました。そして父親が息子を殴ってしまった晩に書いた、父親からの手紙が母親から渡されました。

そこには二人で走った二人三脚の思い出が書いてあり、これからは移植された足で、父親の思いと一緒に二人三脚をスタートさせる事となりました。

と言うような、人の暖かい部分の描写はもちろん、粋な物語りや、禅とも似つかわしいような内容など、本当に響く内容の物が多いです。

本当にオススメです。

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